2012年8月17日金曜日

外交事件勃発も無能民主党の閑古鳥会議

  尖閣事件でも閑古鳥、民主の外務部門会議
        後手に回る外交の遠因に                   2012/8/18 0:05

 17日午後、民主党は香港の活動家の尖閣諸島への上陸事件に関する
外務・防衛・内閣・国土交通などの緊急合同部門会議を国会内で開いた。
出席者は約15人。
「上陸する前に逮捕できなかったのか」などの意見が出たが、
1時間あまりの会合はほとんど、政府の説明で終わった。
政府は同日午前の関係閣僚会議ですでに、
逮捕した14人全員を送検せず、強制送還する方針を決めていた。
 民主党の外交部門会議が低調なのは、この日だけの話ではない。
7月下旬、米軍の垂直離着陸機オスプレイの配備を議論した
外務部門会議の出席者は一ケタで、
説明に訪れた約20人の外務省幹部を大きく下回った。
以前、菊田真紀子座長が「出席率が悪いので改善策を考えたい」と
述べたこともあるが、有効な手立てはないようだ。
 民主党でも政権交代後の2009年12月、当時の小沢一郎幹事長を中心とした
国会議員140人の大訪問団を中国に送り込み、
胡錦濤国家主席らの厚遇を受けたことがある。
「小沢流」の議員外交が広がるかと思われたが、
当人が執行部を離れるのと同時に、下火になった。
 今夏の一連の問題で自民党は対照的だ。
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が竹島に出発した10日、
同党は緊急の外交部会を開いて「前代未聞の暴挙」とする声明をまとめた。
15日の尖閣上陸事件後にも連日集まり、
谷垣禎一総裁が出席し「日本外交の立て直しがなければ進まない」と訴える。
野党として政府批判を印象付けたいという狙い
があることを割り引いて考えても、違いは明らかだ。
 かつての自民党政権下では、特定の国に太い関係を持つ「族議員」がいた。
個別の課題に口を挟むなどの弊害も生じたが、
政府間のパイプが目詰まりしたときの緩衝材となるなどの利点もあった。
 民主党には与党の経験が少なく、
若手議員が多いという事情はあるが、関心の低さは否めない。
外務省幹部は「民主党には応援団が少ない」と嘆く。
党の外交への関心の低さが、
政府が外交で後手に回る遠因になっているともいえる。

0 件のコメント:

コメントを投稿