2012年8月7日火曜日

東電と政府は福島原発原子炉の溶融を隠した

東電、炉心溶融 当初から想定 テレビ会議映像公開
                                                                     2012/8/7付
 東京電力は6日、
昨年3月の福島第1原子力発電所事故直後から記録した
社内テレビ会議の映像の一部を報道関係者に公開した。
 同月14日夕の映像では、
東電本店にいた武藤栄元副社長が2号機について
「2時間でメルト(溶融)、2時間で原子炉圧力容器の損傷の可能性あり。
いいですね」と第1原発の吉田昌郎前所長に確認。
東電が当初から炉心溶融を想定していたことが明らかになった。
 公開映像は約150時間。
東電は、約1時間30分を抜粋した映像データを報道機関に提供した。
 炉心溶融を巡り事故翌日の同月12日、
経済産業省原子力安全・保安院の審議官は「可能性がある」と発表。
しかし首相官邸側が懸念を示したため審議官は交代し、
政府や東電は「燃料損傷」と説明を変更した。
東電が炉心溶融を認めたのは2カ月後の5月12日だった。
 また3号機を巡り吉田前所長が13日午前7時前
「官邸から海水注入の判断は早すぎるのではと話が来た。
(官邸は)廃炉につながるだろう、極力、ろ過水、真水をと言っている」
と発言すると、作業員が「給水は遅れますが、それで順次行く」と対応。
海水注入は同日午後1時すぎにずれこんだ。
 3号機は14日午前11時すぎに水素爆発し、
吉田前所長が「本店、本店。大変です、大変です」と連呼。
「現場の人は退避、退避」と声が飛び交った。
菅直人前首相が15日未明に本店に乗り込み
約20分間叱責し続けた際は、事故対応が中断した。

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