2013年3月18日月曜日

福島第一原発で停電 冷却システム止まる

3月18日 23時50分   NHKニュース

福島第一原発で停電 冷却システム止まる
東京電力福島第一原子力発電所で18日夜、停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まっています。
東京電力は原因を調べていて、原因が特定されしだい使用済み燃料プールの冷却システムの復旧作業に入ることにしています。
18日午後7時前、福島第一原発の事故の廃炉作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、東京電力が調べた結果、敷地内にある電源設備の一部が停止していることが分かりました。
1号機から3号機での原子炉への注水に影響はないということですが、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールで冷却システムが止まっています。
1号機と3号機、4号機の燃料プールでは、使用済み燃料が合わせて2100本余り入っていて、水温は18日午後4時現在で、最も温度が高い4号機で25度となっています。
また、温度の上昇は1時間当たり0.1度から0.3度程度で、東京電力の社内の規定で定めている65度を超えるまでに最も温度が高い4号機の燃料プールでは4日程度と見込まれています。
このほかにも6300本余りの使用済み燃料が保管されている原発の敷地にある「共用プール」の冷却システムや一部の汚染水の処理設備も停止しているということです。
このトラブルで、原発の周辺に設置されている放射線の値を測定するモニタリングポストの値に変化はないということです。
東京電力は原因を調べていて、原因が特定されしだい使用済み燃料プールの冷却システムの復旧作業に入ることにしています。
国の原子力規制庁によりますと、電源設備のうち、高圧の配電盤につながるケーブルの付近でトラブルがあった可能性があるということです。
東京電力は発表が遅れたことについて「設備の状況を確認したうえで取りまとめて発表しようとしていたが確認に時間がかかってしまった。大変申し訳ない」と話しています。

停電で燃料プールの冷却システム止まる
3月19日 4時26分


停電で燃料プールの冷却システム止まる
東京電力福島第一原子力発電所で、18日夜、停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まりました。
東京電力は原因が分かりしだい復旧作業に入ることにしていますが、福島第一原発では、事故から2年たっても原因不明の電源トラブルで冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。
東京電力によりますと、福島第一原発で、18日午後7時前、廃炉作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールや、敷地内にある使用済み燃料を専用に保管している「共用プール」で、冷却システムが止まりました。
プールの水温は、18日の午後6時現在で14度から25度ですが、4つのプールには合わせて8500本余りの使用済み燃料が入っていて、最も温度が高い4号機のプールで社内の規定で定めている65度を超えるまでに4日程度と見込まれています。
東京電力は原因が分かりしだい、冷却システムの復旧作業に入ることにしていますが、トラブルから半日近くがたっても原因が分かっていません。
東京電力は、外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤で何らかのトラブルが起きたとみて原因を調べています。
このトラブルで、1号機から3号機の原子炉への注水に影響はなく、原発の周辺で放射線を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。
福島第一原発では、事故から2年たっても原因不明の電源トラブルで、冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。
このトラブルは、発生から3時間以上たってから発表され、東京電力は「設備の状況を確認したうえで発表しようとしたが、確認に時間がかかり大変申し訳ない」と話しています。
福島第一原発では、去年1月に送電施設のトラブルで3つのプールの冷却システムが1時間程度止まったほか、去年6月には4号機のプールで冷却水を循環させるポンプが故障し、およそ30時間冷却が停止するなどのトラブルがありました。

2013年3月13日水曜日

2015年からカネも何にもないのに相続税

相続税、「自宅・現金各5000万円」は要注意
                                              2013/3/13

     「相続税なんて、お金持ちしか関係ない」  と思っていると、
自宅の相続でトラブルに遭遇するかもしれません。
 特に、2015年の税制改正以降は、
基礎控除が現行の6割水準に引き下げられる可能性が高く、
そうなれば相続税が課税される人が増えることになります。
相続をスムーズに進めるためにも、
早めの情報収集と対策を心がけたいものです。
今回は税制改正の影響と、賢い自宅相続のポイントについて解説します。

 我が家の相続は実家一軒とわずかな預貯金のみ。
そんな人ほど相続準備が必要だ。

 その最大の理由が2015年に予定されている税制改正。
相続税基礎控除 が現行の6割に引き下げられることで、
資産は実家しかなくても相続税がかかる可能性が高くなる。
 例えば、土地評価額5000万円の実家(子供は親と同居)と
現金5000万円を相続した場合、現行では相続は非課税だが、
2015年以降は課税となる可能性が高い「きわどいライン」にある。



自宅の相続は税制改正の影響を大きく受ける
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自宅の相続は税制改正の影響を大きく受ける


 ではどんな事前準備ができるのか。
土地の評価額を下げて相続税を減らす方法を知っていれば、
親が元気なうちの実家建て替えも有効な相続対策になる。
 例えば二世帯住宅や賃貸併用は
ポイントを押さえればさまざまな税メリットがある。
同時に相続財産は家一軒の家族ほど相続でもめやすい
という実態も知っておこう。
家という分けにくい資産を賢く分割する方法も知っておきたい
(こうした方法については、次回以降の記事で解説する予定)。

 では、自宅の相続で失敗しないためには、
どのような点に注意するべきだろうか。
ここではQ&A形式で、自宅相続の勘所を解説する。


【Q】不動産を生前贈与する場合、一番お得な方法は何でしょう。
【A】子供が家を買うなら、相続時精算課税がおススメです。

 子供の住宅購入時など1度に多くの資金を贈与したい場合、
親1人につき2500万円まで贈与税が非課税になる
相続時精算課税制度がお薦めだ。
 住宅購入資金向けの贈与700万円まで非課税になる
「住宅資金贈与の特例」[注]との併用も可能。
2つの制度を使えば子供は父からだけでも
3200万円を税金なしで受け取れる。
住宅ローンの返済も楽になるだろう。

 注意点もある。
相続時精算課税は「贈与時に免除した税金は相続時に精算する」という
課税先延ばしの制度。
最終的に相続税を払う必要のない人は贈与時の税金は免除されたままで済むが、
相続税を払う必要のある人には、免除された分にも改めて税金がかけられる。



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また通常の方法(暦年贈与)で生前贈与した場合、
相続時に相続財産として加算されるのは相続開始前3年以内の贈与財産が対象。
この点、
相続時精算課税は「生前贈与した全ての資産を相続財産として加算するルールが
あるため、
制度を使わない場合より相続財産が膨らんでしまうことがある点には要注意」
(税理士・中垣光博さん)という。
だが、生前贈与した財産は、相続時に他の相続財産と合算する際、
贈与時の時価で評価するルールもある。
従って、将来価格が上がりそうな土地や株式は、
相続時精算課税を使って生前贈与すると有利になる可能性も。
将来相続税がかかる人が同制度を使う場合、長所と短所を比べながら検討しよう。




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[注]住宅資金贈与の特例の非課税枠は2013年は700万円、
14年は500万円(一般住宅購入の場合)

【Q】田舎に住む親が持つ空き地や山は、相続した方がいいですか。
【A】収益が見込めない不動産は、親が元気なうちに売却の準備を進めましょう。



 「ある地方都市に住む人の話では、
駅の近くの土地なのになかなか買い手がつかず、
待ちに待った末にようやく隣のお医者さんが駐車場にすると買ってくれたようです」
と税理士・土田義二さんはしみじみ話す。
親が持つ田舎の土地は、確実な収益性が見込みにくいため、
自分が住むなど目的がない限りは早めに売却するのが無難のようだ。



■放っておくとトラブルも

 土地を相続したまま放っておくと、
不用物を不法投棄されたり、
無断で火遊びに使われ事故を引き起こされたりする
などの恐れもある。
「トラブルがあった際には土地の所有者が責任を問われるため、
土地を持っていること自体がリスクになる」(土田さん)という。



 田舎の土地に立派なビルを建て、賃貸経営を始める人も多い。
だが、「調子がいいのは初めだけで、
その後の空室や賃料引き下げで赤字は膨らむばかり……
という失敗談もよく聞く」(土田さん)。
都心に比べ田舎になるほど空室リスクが高まることを覚悟の上、
10年、20年先の収益プランまで検討し、慎重に考える必要がありそうだ。



 収益が見込めない土地は、
親が元気なうちから売る準備に取り掛かるのが理想だが、
相続時まで売れずに残ることもある。
 取りあえず相続した場合でも、引き続き売る努力をし、
早めに処分するのが得策だ。
 「相続税の申告期限から3年以内に土地建物を売却すると、
支払った相続税の一定金額を
土地建物の取得費に加算できる特例が使えます」(中垣さん)。
この特例を使うと、土地を売ったときにかかる所得税 が軽減できる。
極力、期限内に売却し、節税に役立てよう。

■相続をしない選択も

 親の持つ不動産に多額のローンが残っているケースもある。
どうしても引き継ぎたくなければ、相続自体を放棄する「相続放棄」か、
一部の資産のみを相続する「限定承認」という選択も可能だ(下の図参照)。



親の「不良資産」を相続したくなければ、相続放棄も可能
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親の「不良資産」を相続したくなければ、相続放棄も可能



 この場合、相続放棄・限定承認ともに
相続があった(親の死亡時)ことを知った日から3カ月以内の手続きが必要。
この期間に手続きを怠ると、自動的に通常の相続の「単純承認」をすることになる。

 思わぬ不良資産を継がないためにも、
親の資産は事前に把握し、早めに準備しておこう。







 
                                   

2013年3月4日月曜日

黒田氏、物価2%目標「2年念頭に」 国会で所信

2013/3/4 10:58 (2013/3/4 11:59更新)
 
衆院議院運営委員会は4日、政府が次期日銀総裁候補として提示した黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁から所信を聴取した。黒田氏は「2年ぐらいで2%の物価上昇率目標を達成することを念頭に大胆に金融緩和していく」と主張。具体的な手段は「より長期の国債の購入を増やすことが自然だ」と述べ、資産買い入れの規模や対象を広げる考えを示した。

「2%の物価安定目標を1日も早く実現」。日銀総裁候補として所信を述べる黒田東彦アジア開発銀行総裁(4日)
「2%の物価安定目標を1日も早く実現」。日銀総裁候補として所信を述べる黒田東彦アジア開発銀行総裁(4日)
 与党は15日までに衆参両院で人事案を採決することを目指す。衆院は5日に副総裁候補の岩田規久男学習院大教授、中曽宏日銀理事の所信を聴取する。正副総裁候補の参院での所信聴取の日程は未定。日銀の正副総裁人事は衆参両院の同意が必要。参院では与党が議席の過半数に達しておらず、参院第1会派の民主党の対応が焦点となる。
 黒田氏は所信聴取や与野党との質疑で、日銀が1月に導入した2%の物価上昇率目標を「一日も早く実現するのが責務だ」と述べた。「デフレ脱却に向けてやれることは何でもやるという姿勢を明確に打ち出す」とも強調した。達成時期は「個人的には2年ぐらいを念頭に置く」と語った。
 日銀のこれまでの金融緩和は「規模や資産買い入れの対象とも十分でない」と指摘した。日銀の現在の緩和策では、満期まで1~3年の国債を買い入れているが、黒田氏はさらに緩和効果を高めるため期限が長い国債を買い入れる案を示した。
 日銀は2013年末までに101兆円の資産を買い入れる現在の緩和策を改め、14年からは期限を定めず毎月13兆円ずつ国債などの資産を購入する「無期限緩和」に切り替えることを決めている。黒田氏はデフレ脱却の姿勢を強めるため、無期限緩和策を「当然、前倒しでの実施を検討すべきだ」と述べ、就任後すみやかに緩和手法を変更する考えも示した。

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 黒田氏は財務官を務めるなど財務省の有力OBの一人だが「財務省を離れて10年がたつ」と述べて、出自に対する野党の批判をかわした。また、日銀による外債購入は、海外から為替介入として受け止められる可能性があるとの認識を表明。「為替の安定の責任は政府にある」として、外債購入には慎重な考えを示した。
 白川方明日銀総裁は任期満了となる2人の副総裁とともに19日に辞職する。政府は白川総裁の後任に積極的な金融緩和を主張する黒田氏を起用する人事案を2月28日に国会に提示した。連立与党の自民、公明両党で全体の3分の2の議席を握る衆院では黒田氏らの人事案に同意する見通しだ。
 自民党の平沢勝栄氏、民主党の津村啓介氏、日本維新の会の中田宏氏、公明党の大口善徳氏、共産党の佐々木憲昭氏、生活の党の畑浩治氏、みんなの党の浅尾慶一郎氏らの質問に答えた。
 

日米欧、未踏の緩和へ 日銀次期総裁候補に黒田氏
政策の革新競争激しく 新興国との摩擦の火種に

                                2013/3/4 0:30
                          情報元        日本経済新聞 電子版
 
積極的な金融緩和を主張する黒田東彦氏が次期日銀総裁に就く見通しになった。日米欧でインフレ警戒よりも成長・雇用促進を重視する政策が鮮明になり、各中央銀行が量的緩和など非伝統的政策の革新を競う未踏の領域に入る。先進国の金融緩和は為替相場などを通じ新興国との摩擦の火種になりかねず、国際協調の重要性も一段と増す。
 「今の経済環境では、米連邦準備理事会(FRB)の資産買い取りなど金融緩和の利点は明白だ」。…
 

外為10時 円、下げ幅拡大し93円台後半 黒田氏発言や株高受け

                              2013/3/4 10:24
4日午前の東京外国為替市場で、円相場は下げ幅を拡大。10時時点は前週末17時時点に比べ1円01銭の円安・ドル高の1ドル=93円59~61銭近辺で推移している。日銀の次期総裁候補の黒田東彦・アジア開発銀行 (ADB)総裁が衆院議院運営委員会の所信聴取で「デフレ 脱却に向けやれることは何でもやるという姿勢を明確に打ち出していきたい」などと述べたことが伝わった。日銀が次期総裁の下追加の金融緩和に動くとの思惑が広がり、円の先安観から円売り・ドル買いが強まった。9時40分ごろ93円73銭近辺まで下落した。株式市場で日経平均株価 が堅調に推移していることも円売り材料となった。
10時前の中値決済については「ドルがやや不足している」(国内銀行)との観測が出ていた。
朝方から円売り・ドル買いが優勢だった。米経済指標が堅調だったことを背景に投資家が運用リスクを積極的にとる動きが強まり、前週末の海外市場で低金利で調達通貨とされる円が売られた流れを引き継いだ。
円は対ユーロ で安値圏でもみ合い。10時時点では同72銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=121円77~80銭近辺で推移している。黒田ADB総裁の発言をきっかけに、対ユーロでも円売りが出た。一方、欧州経済の先行き不透明感を背景にユーロが対主要通貨で売られやすい地合いが継続し一進一退となっている。
ユーロは対ドルで下げ幅を拡大。10時時点では同0.0066ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.3009~12ドル近辺で推移している。米経済が上向いているとの観測が広がっていることを受け、対主要通貨でドル買いが入りやすい地合いが続いている。欧州の経済指標の低迷を背景に、欧州中央銀行 (ECB)が追加の利下げに動くとの思惑で、ユーロが対主要通貨で売られやすかった。
豪ドルは対米ドルで下げ幅を縮小。10時時点では同0.0036ドルの豪ドル安・米ドル高の1豪ドル=1.0184~87ドル近辺で推移している。2月の豪住宅着工許可件数が市場予想を下回ったことを受け、豪州経済が下振れするとの思惑で豪ドル売り・米ドル買いが強まった。一時1.0180ドル近辺と、2012年10月9日以来約5カ月ぶりの豪ドル安・米ドル高水準を付けた。もっとも前年比では指数が上向いていた。「昨年と比べると住宅市場の動向は改善している」(国内証券)との見方で、一段の豪ドル安は進まなかった。

黒田氏「緩和手法は日銀に任せるべき」「政府と連携で高い効果」
                         2013/3/4 10:15

日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁は4日午前、衆院議院運営委員会の所信聴取で、「具体的な金融緩和の手法は日銀に任せるべきだ」との認識を示した。そのうえで政府と日銀が緊密に連携する必要性に触れ「金融政策は政府の経済政策と整合性を持って運営することで、より高い効果を発揮できる」とも強調した。
 共同声明に関し「日銀は自らの責任において物価安定目標の早期実現を目指して金融緩和を推進するものだ」と語った。同時に「政府が実需を創り出し、消費、投資の拡大を通じて賃金、雇用を改善することができればそこからさらなる物価上昇につながる好循環も期待できる」と指摘した。また市場から信認低下による金利上昇回避のために「中長期的な財政健全化に取り組むことも重要」と述べた。
 

黒田氏「日銀の金融政策、為替下落狙ってない」
                         2013/3/4 10:08

日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁は4日午前、衆院議院運営委員会の所信聴取で、安倍晋三内閣が掲げる財政出動、大胆な金融緩和、成長戦略の「3本の矢」について「現在の日本経済の課題を克服していくという方向は正しい」との認識を示した。
 日銀のとるべき対応としては「大胆な金融緩和をおこなうことで2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することだ。それは可能であり、そうしなければならない。それが日銀の使命だ」と述べた。
 先進国の金融緩和に対して新興国から批判があることについては「日銀の金融政策が為替の下落(円安)を狙っているのものでは全くない」と反論。「大胆な金融政策をとって、できるだけ早期に達成するということは、日本にとっていいことだけでなく、アジア・世界経済にとっても好ましいことだ」との考えを示した。
 自民党の平沢勝栄氏への答弁


黒田氏、06年の量的緩和解除「明らかに間違っていた」
                       2013/3/4 11:17

日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁は4日午前、衆院議院運営委員会の所信聴取で、2006年に日銀が決めた量的緩和の解除について「デフレが続いているなかで金融緩和を止めるのは明らかに間違っていた」と述べた。
 さらに「2000年に量的緩和をいったんやめた際、政府は議決延期を要求したが政策委員会で否決され、ゼロ金利が止まった。今からみると間違っていた」と指摘。政府と日銀の関係について「必ずしも十分な連携・協調がおこなわれていなかったのではないかという反省をすべきだ」との考えを示した。
 公明党の大口善徳氏への答弁

黒田氏、日銀「為替について何かすることはあり得ない」
                        2013/3/4 11:25

日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁は4日午前、衆院議院運営委員会の所信聴取で「日銀の目標は物価の安定なので、為替について何かするということはあり得ない」との立場を示した。
 「為替レートは基本的に市場で決まる形であるべきだ」と指摘。「経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)から離れた時には、政府が介入することはあるが、国際的な調整は十分考慮していかなくてはならない」と述べた。
 公明党の大口善徳氏への答弁
 

日経平均、一時150円高 「黒田氏発言」の評価は プロの見方

                         2013/3/4 12:09
 
4日の東京株式市場で日経平均株価は一時上げ幅が150円を超え、昨年来高値(1万1662円)を上回る1万1767円を付ける場面があった。日銀次期総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁が衆院での…




2013年3月3日日曜日

両手を娘の体の下に凍死 俺に出来るかなぁ

凍死の父親 両手を娘の体の下に
3月4日 12時43分


凍死の父親 両手を娘の体の下に
猛吹雪となった北海道のオホーツク海側の湧別町で、9歳の娘と一緒に道路脇で倒れ、凍死した男性は、娘に覆いかぶさって両手を娘の体の下に回し娘の体を守るようにした状態で見つかったことが分かりました。

湧別町で行方不明になった岡田幹男さん(53)と9歳の長女の2人は、3日朝、乗っていた車からおよそ300メートル離れた道路脇の農業用倉庫の前で倒れているのが見つかり、岡田さんは病院で死亡が確認されました。
警察によりますと、見つかったとき、岡田さんはあおむけに横たわっていた娘の上に覆いかぶさり、両手を娘の体の下に回し娘の体を守るようにした状態だったということです。
2人を見つけた警察官は岡田さんに声をかけましたが反応はなく、続けて娘の肩をたたきながら声をかけ続けたところ、しばらくしてからうめき声を上げそのあと泣きじゃくっていたということです。2人が行方不明になる直前に携帯電話で連絡を取り合っていた知人の男性に岡田さんは「ガソリンがなくなりそうだ。友人の家が近くにあるはずだから、車を置いて歩いていく」と話していて、警察は2人が吹雪の中、避難しようと車から出たとみて詳しい状況を調べています。

2013年3月2日土曜日

きつねそば・たぬきうどん、なぜ大阪にはない?

 大きな油揚げがのったそばを食べるには、大阪では「たぬき」、関東では「きつね」と注文しないと通じない。この違いは割に知られているが、なぜそうなったかは謎。同じ関西でも大阪と京都の「たぬき」はまた違うらしい。きつねとたぬきはどこで化けたのか。





大阪のたぬき(手前)、きつね(右奥)、ハイカラ(左奥)=大阪市中央区の「うさみ亭マツバヤ」
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大阪のたぬき(手前)、きつね(右奥)、ハイカラ(左奥)=大阪市中央区の「うさみ亭マツバヤ」

 一般に関東では油揚げがのったそば・うどんを「きつね」、天かすのせを「たぬき」と呼ぶ。一方、大阪で「きつね」といえば油揚げのうどんだけを指し、「たぬき」は油揚げののったそばになる。きつねそば、たぬきうどんはあまり見かけない。



◇            ◇



 まず、きつねの足跡を追ってみた。実はきつねうどんの発祥は大阪にあるとされる。船場にある1893年(明治26年)創業のうさみ亭マツバヤだ。

 3代目店主の宇佐美芳宏さんによれば「最初は『こんこんうどん』と呼んでいたようですよ」。初代はすし屋で修業を積み、うどん屋で独立した。いなりずしをヒントに、かけうどんと皿にのせた油揚げを別々に出したのが始まりだったらしい。



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 そのうちお客さんが油揚げをうどんに直接のせて食べるようになり、商人の街・船場で大ヒット。いつの間にか「きつねうどん」と呼ばれ、全国に広がっていったとみられる。

 次はたぬき。辻調理師専門学校(大阪市)の日本料理専任教授、杉浦孝王さんに聞いてみた。

 「たぬきが生まれたのは江戸時代の終わり、関西より関東が先だったようだ」と杉浦さん。最初はイカのかき揚げをそばにのせていたようだが、「関東ではごま油で揚げるので衣が黒っぽくなる」。茶色がかった濃い色がたぬきを連想させ、名前の由来になったらしい。

 ところが関東発のたぬきそばは、なぜか関西で広まらなかった。大阪城天守閣研究主幹の北川央さんも「江戸後期には関西でもそばが多く食べられていたのに」と首をひねる。そのうち「きつねがうどんなら、たぬきはそばのことだろう」との発想で、油揚げがのったそばを「たぬき」と呼ぶようになった、とする説が根強い。

 関西で天かすが具の定番になったのは、大正時代とされる。当時の関西人は「捨ててもいいような天かすをいれるなんて、関東の人はハイカラやなあ」と皮肉をいったとか。その名残で天かす入りのそば・うどんを「ハイカラ」と呼ぶようになったらしい。



◇            ◇





京都のたぬきは、短冊切りした油揚げのあんかけうどん(京都市左京区の「おかきた」)
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京都のたぬきは、短冊切りした油揚げのあんかけうどん(京都市左京区の「おかきた」)

 調査はこれで終わらない。「京都ではあんかけのきつねうどんをたぬきと呼びますよ」と杉浦さんが教えてくれた。早速、京都市左京区にある「おかきた」に向かった。同地に1940年(昭和15年)から店を構える老舗の3代目店主、北村正樹さんに話を聞くと、きつねうどんも少し違うという。

 京都のきつねは油揚げを2センチメートル幅で短冊切りにし、九条ねぎと一緒にうどんにのせる。細めんと絡まり、めんとだし、具材がバランス良く口に入る。「公家文化の影響で、上品な食べ方が求められた」と北村さん。舞妓(まいこ)さんも大きな油揚げにかぶりつかずに済む。

 このきつねうどんに、ドロッとしたあんをかけたのが京都のたぬき。「きつねがドロンと化けてたぬきになった」(北村氏)というわけだ。底冷えする京都では、熱を逃がさないためにあんかけがよく使われる。辻調の杉浦氏は「あんかけは湯気が出ないがとても熱い。そこで、だます、化かすの意味でたぬきと言われたのでは」とみる。

 たぬきときつねは消費者の好みや料理人の工夫に応じて姿を変えてきた。次はどんな新メニューに化けるのだろうか。