第46回衆議院選挙が4日、公示され、民主党中心の政権が継続するのか、
それとも自民・公明両党が政権に復帰するのか、2大政党に対抗する第三極が勢力を伸ばすのか、選挙後の「政権の枠組み」を焦点に、
今月16日の投票日に向けて選挙戦に入りました。
小選挙区については各都道府県の選挙管理委員会で、また、比例代表は総務省にある中央選挙管理会で、
午前8時半から立候補や候補者名簿の受け付けが行われています。
届け出を済ませた各党や候補者は早速有権者に支持を呼びかけ、
今月16日の投票日に向けて12日間の選挙戦に入りました。
各党の党首は、各地で第一声を上げ、支持を訴えました。
民主党“日本の政治を前に”
民主党代表の野田総理大臣は福島県いわき市で、「やらなければならないことを前に進められるか、昔の政治に後戻りしてしまうのかが問われる選挙だ。
福島県からスタートすることで『福島の再生なくして日本の再生なし』という思いを新たにし、
日本の再スタートを切りたい。
原発事故を受けて、『原発ゼロを目指してほしい』という国民の覚悟を受け止め、
2030年代に原発稼働ゼロを目指すことを閣議決定した。
自民党は10年間立ち止まって考えるそうだが、
それでは再生可能エネルギーの普及などを本気でやるとは思えず、『続原発』だ。
復興の歩み、社会保障、経済、外交、政治改革、そして脱原発の道を大いに前に進めたい。
一人一人の力が結集すれば、日本の政治を前に進められる」と述べました。
自民党“政権の奪還を目指す”
自民党の安倍総裁は福島市で、「デフレから脱却し、円高を是正し、経済を成長させて、国民を豊かにし、
若い人たちが就職に心配しなくてもいい経済を取り戻す。
そのうえで、社会保障の基盤をしっかりと整え、その力で東北の復興を力強く進めていく。
自民党と公明党で過半数を獲得し、政権の奪還を目指す。
それは、私のためでも自民党のためでもなく、一日も早く福島をはじめ被災地を復興させ、
日本人が日本に生まれたことを幸せに感じ、子どもたちが日本に生まれたことを誇りにできる、
そういった日本を取り戻すためだ」と述べました。
日本未来の党“原発から自然エネルギーへ”
日本未来の党の嘉田代表は福島県飯舘村で、「東日本大震災以降、最初の国政選挙だ。日本から原子力発電所をなくし、原発から自然エネルギーへ。
そして、地域の経済を再生します。原発ゼロ社会は、決して後ろ向きの社会ではない。
子どもに夢を。地産地消の経済。
そして未来へのエネルギー社会。全国の同志と戦いながら、
日本未来の党の全員当選を目指して頑張ります」と述べました。
公明党“日本再建のため全力で”
公明党の山口代表は横浜市で、「首都直下地震や南海トラフ付近で起きる巨大地震などの災害に備えて、
命を守る防災・減災対策を実行していかなければならない。
3年3か月の民主党政権の失政によって、日本の経済も外交も沈没寸前であり、
日本の再建のために全力で立て直しを図っていかなければならない。
それを担う力があるのがどの政党か、誤りなく選んでもらいたい」と述べました。
日本維新の会“一緒に日本の維新を”
日本維新の会の石原代表は大阪市で、「この国の政治は、結局は政党でなく中央の役人が支配している。
自民党が続けてきた政治、それに続いた民主党の政治で、日本はボロボロになった。
このあたりで自分の国は自分でつくり直すんだという気持ちを持たなければ、
自分の子どもや孫に顔向けできないと思い、橋下さんと立ち上がった。
一緒になって日本の維新をやろう」と述べました。
共産党“政治のゆがみを正す”
共産党の志位委員長は東京・新宿区で、「消費税増税や原発再稼働を強行した民主党政権には財界中心というゆがみがある。
また、オスプレイの配備やTPPの推進は、アメリカ言いなりの政治のゆがみだ。
このゆがみを正そうと堂々と主張しているのは共産党だけだ」と述べました。
みんなの党“増税の前にやるべきことが”
みんなの党の渡辺代表は栃木県那須塩原市で、「増税の前にやるべきことがある。まず右肩下がりのデフレ経済から脱却をすることだ。
根性を入れ替えて、この衰退しかかった日本を何としても、
もう一度、成長する国家に戻そうではないか」と述べました。
社民党“命を大切にする政治を”
社民党の福島党首は福島県会津若松市で、「社民党は命を大切にする政治を実現します。だから脱原発です。雇用が大事です。消費税増税、庶民いじめに反対です。
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の参加に反対です。
憲法改悪を絶対に阻止していく」と述べました。
新党大地“3つを目標に戦う”
新党大地の松木幹事長は北海道北見市で、「新党大地は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定を壊す。
原発をゼロにする。そして、消費税増税には絶対反対していく。
この3つを目標に戦っていきたい」と述べました。
国民新党“あしたの政治は変えられる”
国民新党の自見代表は鹿児島県薩摩川内市で、「ぶれない真の保守は国民新党だけだ。7年前に国家の羅針盤として、行き過ぎた規制緩和や予算削減はおかしいと訴えてきた。
あしたの天気は変えられないが、あしたの政治は変えられる」と述べました。
新党日本“日本を再び興すことができるか”
新党日本の田中代表は兵庫県尼崎市で大増税とTPPと放射能は、私たちの仕事と生活を脅かす深刻な問題だ。
今回の総選挙の意義は、有権者が信頼できる個人の議員を選び、
日本を再び興すことができるか否かだ」と述べました。
新党改革“経済活性化と社会保障充実を”
新党改革の舛添代表は東京・有楽町で、「経済を活性化し、社会保障を充実させる。この2つの車輪を回していけば、必ず国民の生活が豊かになり日本は立ち直る。
そういう思いを訴えて全力で戦っていく」と述べました。
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