大飯原発 3号機フル稼働も課題山積
残された課題は山積 7月9日 20時55分大飯原発では大津波に備える対策が取られましたが、
メルトダウンのような深刻な事故が起きたあとを想定した
長期間かかる安全対策については道半ばです。
例えば、福島第一原発の事故で対策の拠点となった施設「免震事務棟」や、
放射性物質が放出する深刻な事故に備えて、フィルターのついたベントの設備は、
およそ3年後までに設置される予定です。
福井県にある大飯原子力発電所では「フル稼働」に達した3号機に続き、
4号機でも、運転再開に向けて準備作業が進められていて、
関西電力は、今月18日の夜に原子炉を起動することを決めました。
4号機は、早ければ25日に「フル稼働」に達する見通しです。
大飯原発では、9日、「フル稼動」に達した3号機に続き、
4号機でも運転再開に向けて発電用のタービンにつながる配管の洗浄などの
準備作業が進められています。
また、メルトダウンが起きたあとの原発の安全対策を評価する「ストレステスト」の
「2次評価」について、電力会社は、
去年12月の期限を過ぎても結果を提出していません。
こうしたなかで全国のほかの原発48基の運転の再開は見通しが全く立っていません。
政府は、
停止中の原発について安全性を確認してから運転を再開させたい考えですが、
再開の判断の前提となるストレステストについて、
国の原子力安全・保安院が審査を終えたのは、
四国電力の伊方原発3号機だけです。
また国の原子力の安全規制を一元的に担う新たな組織、
「原子力規制委員会」が発足すれば、
運転再開を判断する「国の暫定的な基準」も見直されることになっていて、
ほかの原発の再開は不透明な状況です。
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