2012年7月27日金曜日

文科省の原発事故対応 この愚検証結果発表 涙も出なぃ

原発事故後の対応で不手際 文科省が検証結果
放射能拡散、公表遅れ避難に生かせず                                                                             2012/7/27 20:25

 文部科学省は27日、東京電力福島第1原子力発電所事故後の対応を検証した報告書を公表した。緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の拡散予測の公表が遅れ、住民避難に役立てられなかったことなどの不手際を認めた。一方「公表や活用の検討は原子力災害対策本部」と責任を回避するなど、縦割り行政の弊害を浮き彫りにした。

 省内に検証チームを設け、当時の高木義明文科相や職員から聞き取りした。SPEEDIによる放射性物質の拡散予測が公表されたのは事故から12日後の3月23日。これについて、第1原発から放射性物質の放出源情報が得られず、仮定に基づく計算で現実を反映していないため、結果の公表や住民の避難指示に活用することを前提としていなかったと説明した。

 結果を公表するかどうか「省内で議論した形跡を確認できなかった」と検証チームが指摘。「文科省は公表する立場にない」と建前論で正当化する一方で、「関係機関に助言することまではしなかった」と反省した。

 政府の事故調査・検証委員会が「公表していれば避難に活用できる余地はあった」と指摘したのに対し、「情報提供する意味がなかったのか否定まではできない」と明確な見解を示さなかった。

 検証チームを率いた城井崇政務官は記者会見で「自己検証の限界は感じたが、ある程度踏み込めた」と評価。文科省の対応について「国民目線が足りなかった点を深く反省する必要がある」と述べた。

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