“病院に残され死亡”検証へ
7月26日 6時35分
政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、寝たきりのお年寄りが病院に取り残されるなどして死亡したことから、
当時の状況を検証するとともに、
避難の段取りや病院と関係機関との連絡体制を検討することになりました。
政府の原発事故調査・検証委員会の最終報告では、
福島県大熊町の双葉病院と、系列の施設で、
原発事故の混乱の中、寝たきりのお年寄りが病院に取り残されたうえ、
バスでの移動を長時間強いられるなどして、
去年3月だけで合わせて50人が亡くなり、
この問題を検証すべきだと指摘しています。
これについて、政府は、細野原発事故担当大臣が
「政府として、もっとやれたことがあったのではないかと反省した」と述べるなど、
原発事故の対応に追われ、
避難が必要な人たちへの配慮が後回しになった面は否めないとして、
対策を検討することになりました。
具体的には、避難を求められた病院などに聞き取り調査を行い、
寝たきりのお年寄りなどの避難状況を検証するとともに、
避難の手段や段取り、病院と、国や県、自衛隊などの関係機関との
連絡体制を検討するとしています。
政府は、できるだけ早く対策をまとめ万全の避難態勢を築きたいとしています。
首相 人事報道巡り厳重注意へ
7月26日 0時17分
民主党の城島国会対策委員長は、記者団に対し、「原子力規制委員会」の人事案が、
先週、国会に提示される前に報道されたことを受けて、
野田総理大臣が、藤村官房長官らに対して、
文書で厳重注意を行う方向で調整が進められていることを明らかにしました。
原子力の安全規制を一元的に担う「原子力規制委員会」の人事案について、
政府は国会の同意を得るために、先週20日に提示することにしていましたが、
人事案が事前に報道され、与野党が反発したことから、提示は見送られました。
これについて、民主党の城島国会対策委員長は、記者団に対し、
政府の情報管理に問題があったとして、
野田総理大臣が、藤村官房長官と細野原発事故担当大臣に対して、
文書で厳重注意を行う方向で調整が進められていることを明らかにしました。
そのうえで、城島氏は人事案について、
「あすの夕刻くらいには、改めて国会に提示できる方向だ。
人事案の内容に変更はない」と述べました。
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