2012年7月17日火曜日

今は昔の妄想か紳士の国 イギリス中央銀行すら不正世界

LIBOR 英中銀指示と認識
 

LIBORと呼ばれる短期金利の国際的な指標がゆがめられていた問題で、
巨額の罰金を科されたイギリスの大手銀行、
「バークレイズ」の前の経営幹部が、議会の委員会に出席し、
「中央銀行からの指示だと信じて不正な報告を命じた」と証言しました。

ロンドン市場で銀行どうしが資金を貸し借りする際の金利を集計した指標、
「LIBOR」を巡っては、
バークレイズが、不正な報告によってこれをゆがめていたとして、
先月、巨額の罰金を科せられました。
  これについてバークレイズのデルミシエ前最高執行責任者は16日、
イギリス議会の特別委員会に出席し、
いわゆるリーマン・ショック直後の、4年前に、
不正な報告を担当者に指示していた経緯を証言しました。
  この中でデルミシエ氏は、
「中央銀行であるイングランド銀行からの指示だと信じていた」と述べました。
当時、イングランド銀行のタッカー副総裁が、
バークレイズの幹部と電話で連絡を取っており、
デルミシエ氏は、銀行の経営に問題があるように見えないよう
実態より低く金利を報告することを
中央銀行が求めていると認識していたことを明らかにしました。
  そのうえで「中央銀行の指示だと考えれば不適切な行為だとは
思わなかった」と述べました。
この問題で、イングランド銀行のタッカー副総裁は、
先週の議会証言で、
「銀行側に不正を指示したり、示唆したりしたことは一切なく、
電話でのやり取りが誤解されただけだ」と述べています。

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