2012年9月24日月曜日

技術は一位でなぃと二位では競争に負けるんだ

2012年9月28日 (金)
世界最高レベルの計算速度を持つスーパーコンピューター“京”が28日、
本格稼働を始めた。
京は、1秒間に1兆の1万倍の1京回もの計算ができる、とてつもない性能のコンピューターで、
国家プロジェクトとして、2006年から開発が進められていた。
 かつて、国の事業仕分けでやり玉にあがり、事実上の凍結判定を受けたが、
その後、科学者の猛反発で、予算が認められた経緯がある。
去年6月には 計算速度の世界ランキングでトップに輝いた。
 今は、アメリカのスーパーコンピューターに抜かれ、2位になったが、
京は新たに“実用の時代”に入った。
単に計算が速いだけではない京を使い、多岐にわたる分野で応用が可能になった。
今、気象庁のスーパーコンピュータでは、
日本を5キロ四方に区切って、天気を予測しているが、
ゲリラ豪雨や竜巻のような局地的な現象は
最低でも2キロ以下の解像度にしない限り、予測できない。
京の計算能力があれば、
膨大なデータ処理もこなして積乱雲の動きやゲリラ豪雨の場所を素早く予測できる。
また、産業界もその驚異的な性能を活かそうとしている。
自動車メーカーなど13社と、北海道大学の坪倉准教授の研究グループが、
京を使って、次世代の設計システムを開発するプロジェクトを立ち上げた。
京を利用することで、実際に車を走らせた時に近い、詳細なシミュレーションが可能になる。
さらに、京の計算能力は、ES細胞やiPS細胞など再生医療分野でも待ち望まれていた。
京の開発費は1111億円。年間の維持費は100億円程度かかる。
しかし、ほかにも希少金属=レアメタルの代替物質や新素材の開発に応用でき、
期待は高まるばかりだ。

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